読書をする意味はあるの? よりも読書をした意味を考えた方がいい話

読書
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読書をする意味はあるのか?

 この記事では「読書をする意味があるのか?」について書かれています。

この記事からわかること
  • 読書の意味と目的が理解できる
  • 読書をする意味がわかる
  • 読書を”した”意味がわかる

読書は大事だというけれど、読書にどんな意味があるの?

 結論から先に言えば、読書をする意味はあります。

 でもそれを言える人は少数で、大多数の人は、読書を”した”意味を考えた方がいいんじゃないのか、というのがボクの意見です。

 どういうことか、これから説明したいと思います。

読書における意味と目的の違い

 読書をする意味なら何となく議論の余地がありそうだけど、読書を”した”意味があるとはどういうことか?

 それに答えるためには、まずは読書をする意味と目的の違いを説明しなければいけません。

「え? 目的と意味って一緒じゃないの?」

 この2つ、意味が似通っているが故に混同しがちですが、違いがあります。

  • 意味:物事が他との連関において持つ価値や重要さ
  • 目的:成し遂げようとする事柄。行為の目指すところ。意図している事柄。

引用:広辞苑

 辞書の言葉は堅苦しくてわかりずらいので、読書を例にとって、意味と目的の違いを見てみましょう。

読書の意味と目的の違い
読書の意味と目的の違い

 端的に言って、意味とは、読書をする行為それ自体の価値を指します。

 「本を開く」「文字を目で追う」「ページをめくる」「しおりを挟む」。

 これらの行為こそが読書をする意味になります。

(言語学では、意味より意義の方が近いですが、ここでは総括して意味としています)

 一方で、目的とは、読書をした後に得られる結果のことです。

 読書をした結果、「面白い、という感情が得られた」「新しい知識が得られた」「好奇心が満たされた」「先生に褒められた」などが読書をする目的になります。

 この2つの違いが後の読書をした意味において重要になってくるので、ぜひ覚えておいてください。

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読書する意味がある人 読書をする目的がある人

 これで、冒頭のごく少数の人は「読書をする意味」があるとする意味が分かると思います。

読書に意味がある人目的がある人
読書に意味がある人目的がある人

 読書に意味があると答えられる人とはすなわち、読書する行為それ自体に価値を置き、楽しみを見出せる人です。

 「ページをめくるのがたまらなく好きなんだよね」とか「活字を読まないとソワソワしちゃうんだよ」とか「読んでいる最中の本の匂いが好きなんだよ」とか。

 そういう行為全般に渡って読書に価値を置いている人は「読書をする意味がある」と答えらえる人です。

 一方で、読書という行為自体は楽しくはないが、その後の

「知的好奇心が満たされた」「新しい知識を吸収できた」「楽しかった」

 などの目的に価値を置く人は、読書する目的がある人といえます。

 行為自体は楽しくないかもしれないが、そこから得られる情報に価値を置いている。だから読書をするのだ。ということですね。

「読書をした方がいい」と言われる2つの理由

 この章は蛇足です。上記のことから、「読書をした方がいい」とみんなが言うのは2つの理由があることが分かります。

 一つ目は、読書する行為それ自体が楽しいのでオススメしている人です。

 そこから得られる知識とか、そんなものはどうでもよく、ただ読書が楽しいから「読書をした方がいい」と言うのです。

 読書が趣味の方に多いススメ方ですね。

 二つ目は、読書した結果、得られる知識が魅力的なのでオススメしている人です。

 読書自体に価値を置いてないが「得られる知識」が魅力的なため、「読書をした方がいい」とオススメするのです。

 大多数の人はこちらになるかと思います。

 ただ、最近では読書以外でも目的を得られる場面が多くなりました。

 ネットやSNS、それからYoutubeなどで「知的好奇心」や「知識」を満たせる環境が増えてきています。

 そうすると、二番目としてオススメしてくる人が少なくなる。

 このことから、最近では「読書なんてしなくていいよ」なんて、言われることも多くなるのではないかと、ボクは勝手に予想しています。

 すみません、この章は蛇足なので本題に戻りましょう。

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読書を”した”意味を考えるとは?

 やっと本題に入ります。

 読書をする意味を考えると、突き詰めれば読書という行為それ自体に価値を置かなければ、読書に意味があるとは言えません。

 これには、人の好き嫌いが関わるので、全ての人が「読書に意味がある」とは言えないことが分かります。

読書をした意味がある人とは
読書をした意味がある人とは

 一方で、「読書をする目的」がある人が、過去の読書を振り返ってどう思うでしょうか。

 そこから得られた「知識」や「知的好奇心」が満たされたため、その行為に満足したのではないでしょうか?

 つまり、過去を振り返ってみて、初めて読書を”した”意味が生まれるのです。

 この読書を”した”意味こそが、表題の「読書をする意味はあるの? と考えるより読書を”した”意味を考えた方がいい話」の答えになると考えています。

 逆に、読書をした意味が感じられないのらば、それは読書に目的を求めていない結果であり、読書の方法が間違っている可能性がある。

 目的を持った読書をしていれば、おのずと読書を”した”意味にたどり着けるはず。

 「読書をした行為よりも、その行為から、ボクたちは何を得られたのか?

 そう問いかけることが、読書を有意義にできるんじゃないかと、ボクはそう思うのです。

 これが、ボクが読書をする意味を考えるよりも、読書をした意味を考えた方が良いと思う理由です。

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