はじめに
この記事は「キャラクター作成を設定表に頼ってしまう人」向けに書かれています。
- キャラクター作るとは何かがわかる
- 設定表に込められた意味がわかる
- 効果的な設定表の使い方がわかる
設定表は簡単にキャラクターを作成できる点とても便利です。
しかし、誤った使い方をしてしまうと、創り出したキャラクターの魅力が半減してしまいます。
そもそも、キャラクターを作るとは何なのか。
その理由を知らないまま、ただ穴埋めのように設定表を使っても、残念ながら、あなたのキャラクターは魅力的にはなりません。
今回は、そんなキャラクターの設定表についてのお話です。
キャラクターを作るとは、意味付けを行うこと
「設定表を使ったはいいけど、なかなか魅力的なキャラクターにならない」。または、「そもそも設定表を使うこと自体に疑問を持っている」。
そう考えている方は意外と多いのではないでしょうか。
設定表の話をする前に、まずは、キャラクターを作るとはどういうことかを簡単に説明します。
ボクは、キャラクターを作るとはキャラに意味付けを行うことだと思っています。
「名前」や「年齢」、「誕生日」「趣味嗜好」などキャラに関係がありそうなものすべてにおいて意味付けを行うこと。それが創作キャラを作るということです。
現実においては、意味のないこともあるけれど、創作においては、すべてにおいて意味付けができる。
これが、キャラクターを作るということです。
設定表が作られた背景 意味を知る
キャラクターに意味付けを行う作業は、やってみればわかりますが、とても面倒です。
「名前」「年齢」「容姿」「髪型」「身長」「体重」……。数えればキリがないほど、たくさんの要素が出てきます。
これらに対して1つ1つに意味づけを行っていく作業は、やはり大変です。
その面倒をできるだけ小さくしようと誕生したのが、設定表です。
作者が、自分のキャラクターにおいて「これだけは意味付けしておきたい」。そんな重要な項目をピックアップして作られたのが設定表なのです。
一度設定表を作ってしまえば、2回目からは、設定表を見るだけで、自分なりの魅力的なキャラクターを作り出すことができるからです。
設定表を使ったキャラクターづくりの罠
ただし、その設定表に書かれている項目は、あくまでその作者が意味付けが必要だと思った内容です。
それは、あなたのキャラクターにとって重要かどうかはわからないのです。
例えば、その設定表の中に、身長や体重という項目が入っていたとして、果たして、その項目があなたの作品にとっても重要なのかどうか。
その判断は、設定表を使う側がしなくてはいけません。
意味付けが必要なら埋めるべきだし、要らないのなら、わざわざ埋めても、キャラクター作成には意味を持たないのです。
それを知らないで、ただ漠然と穴埋めをしていると、何の意味もない作業に、「よし、よくやった!」という謎の達成感が生まれます。
そして、大して熟考してないのに、キャラクター創作を終了してしまう。という負の結果を生み出します。
これが、キャラクターを設定表で作った際に陥る罠です。
設定表の使い方
「じゃあ、設定表は無意味なのかよ!」
と言われれば、めちゃくちゃ必要だと答えます。その設定表は、作成した作家が丹精込めて選び抜いた項目です。
それを利用しない手はない。
ただし、使い手は、設定表の使い方に注意して使用しないといけない。
使い方に気を付けるとはどういうことか。ここで、最初の話に戻ります。
一言で言えば設定表を埋めるとともに意味付けも行うということです。
意味付けを行うことが設定表の効果を十二分に発揮させる
設定表に名前という欄があれば、その名前を記入するとともに、必ず意味付けを行ってください。
「何故、その名前なのか?」を考え抜いてください。
そうしないと、ただの穴埋め作業になってしまう。キャラクターの名前の付け方はこちらの記事を参考にしてみてください。
(記事:キャラクターの名前の付け方 コツを抑えて魅力的な名前を付けよう)
もちろん名前や年齢くらいなら、皆さん、意味付けを行っているでしょう。
でも、先ほどの「身長」や「体重」はどうでしょうか? 適当に決めていないでしょうか?
あなたなら、「身長」や「体重」にどういった意味付けを行いますか?
例えば身長だったら、年齢ごとの平均身長というものがあります。
そこから、「チビあるいはノッポ」というエピソード作るために、逆算的に身長を考える。つまり、身長に意味づけを行う。
体重だったらどうでしょうか? ここは、少し考えてみてください。
こういった形で、キャラクターに意味付けを行っていくこと。それは、キャラクター自身の個性につながり、最終的には魅力的なキャラクターを生み出します。
自分だけの設定表を作ってみよう
設定表を一度、使いだすと「自分だったら、こういう項目を入れるかな」だったり「こんな項目もキャラの意味づけとしては必要だよな」といった項目が出てきます。
そういった項目は逐一メモし、次のキャラ創作の手助けにしましょう。
そして、自分にとって必要な項目が集まれば、随時メモして、あなただけの設定表を作ってみましょう。
作り方のコツとしては、コンテンツにおける優位性を意識すること。詳しくはこちらの記事を読んでみてください。(記事:キャラクターの作り方 視覚的表現の難しい小説でのキャラ作り)
例えば、小説だったら、姿形よりも、内面を重視した項目が好まれます。
性格や思考が豊富になるよう、重点的に項目を選択しましょう。何故なら、小説には視覚的表現が少ないからです。
逆に、マンガやイラストならば、視覚的要素をふんだんに含んだ項目を作成ましょう。
目の形や髪形、眉の形など、視覚的要素をふんだんに含めましょう。もちろん、内面においても重要ですが……。
そうやって、自分だけのオリジナル設定表を作ってみましょう。
それが、きっと個性という形であなたの創作活動に役立つはずです。
まとめ
キャラクター作成に、設定表は有効。ただし、その使い方を知らないと、魅力的なキャラクターを創作できなくなる。
キャラクター作成の基本は、キャラに意味付けを行うこと。
それは設定表においても同じであり、各項目において、意味付けをしっかりと行うこと。
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