はじめに
この記事は「キャラクターの名前の付け方に悩んでいる人」向けに書かれています。
- 名前を付ける際に便利なアイテムがわかる
- キャラクターの名前の付け方が4パターンでわかる
- キャラクターに名前を付ける意味がわかる
キャラクターの名前はタイトルと共に、コンテンツを代表する大事な要素です。できれば、魅力的な名前を付けたいと思いますよね。
じゃあ、魅力的な名前とは何なのか。
結論から言えば、キャラクターの名前に”意味”を持たせれば持たせるほど、キャラクターが魅力的になります。
今回はそんな名前の付け方のコツを、キャラクター小説を書いているボクがご紹介します。
名前事典は便利なアイテム
まずは、名前に意味付けを行う前に、名前事典というものをご紹介します。
この名前事典の中には男女様々な名前が収録されているので、ネットよりも名前を付ける際は便利です。
「モブの名前をパッと決めたい」、「名前の候補をとりあえず絞りたい」といったような即効性もあります。
これらの事典は名前を付ける際の手助けになるので、一冊は持っておくことをオススメします。
以下は、ボクが実際に使っている名前事典です。
また、苗字事典についてもここでご紹介しますね。
キャラクターの名前の付け方
キャラクターに名前を付ける作業は、親が赤ちゃんに名前をつける作業に似ています。
そこでここでは、親が名付ける手順を学んでみましょう。それが、自分のキャラクターの名付けに大きく貢献します。
キャラクターの名前の付け方は4パターン
『しあわせ名前事典』の中で、赤ちゃんに名前を付ける4パターンが紹介されています。それによると、
- 音から名前を決める
- 漢字から名前を決める
- イメージから名前を決める
- 画数(開運)
が挙げられています。
これは、実際のキャラクターの名前の付け方にも応用できそうですよね。
これら4パターンを踏まえて、キャラクターに名前を付けてみましょう。
音から名前を付ける
まずは、音から名前をつける方法です。
キャラクターの名前に、音というものは非常に大事になります。
良書『人を惹きつける技術』の中で、「キャラクターの名前は聞き返されるようではダメ」だと語られています。
つまり、小難しい漢字を使った名前は避けた方がいいということです(化物語などの例外は除いて)。
「ナルト」や「ルフィー」など、聞きやすい音を使った名前を付けるように心がけましょう。
音から名前を付ける一例はこんな感じです。
- 思いつくままに音を声に出してみる
- 候補の名前を分析する
- 音を変えてみる
1.思いつくままに音を声に出してみる
まずはキャラクターの名前に近そうなものを適当に音に出してみましょう。
女の子の名前だったら、「まゆか」「まゆみ」「ゆり」「さなえ」など、何でも構いません。
キャラクターに合いそうな候補を出していきます。
2.候補の名前を分析する
出した候補の中から名前を分析しましょう。
これは、あとで詳しく解説しますが、「漢字」を当てはめてみたり、「苗字」と連ねてみたり、「イメージ」を駆使したりして、キャラクターに合う名前を分析してみましょう。
そして、一番しっくりきた名前をピックアップしましょう。
3.音を変えてみる
最後は、ピックアップした名前の音を変えてみて、他に良いものがあるか探してみましょう。
例えば「まゆか」であったら、最後の文字を変えて「まゆみ」にしてみたり、真ん中を変えて「まりか」にしてみたり、しっくりくる音を探してみるのです。
このようにして、音から名前を考えてみましょう。
漢字から名前をつける
漢字には、それ自体に意味があります。
これらの文字を使い、組み合わせることで名前を考える方法もあります。漢字の持つ意味やイメージから名前を考えてみましょう。
以下に、漢字で名前を考える際のコツを示します。
- 人気の漢字から考える
- 止め字から考える
- 部首から考える
- 向かない漢字から考える
1.人気の漢字から考える
良運命名というサイトでは、毎年、人気の名前漢字のランキングというものを発表しています。
これらから、漢字を選んでみるのもありです。
時代を表す文字をキャラクターに入れることは、それだけで、意味を持ちます。
2.止め字から考える
止め字から考えるのも有力な方法です。
例えば「〇〇斗」という止め字から「春斗」「郁斗」「魔裟斗」などと、止め字から考えていきましょう。
3.部首から考える
漢字をさらに分解していくと「部首」というものが出てきます。これらにも意味があります。
もし、漢字選びに困まったら部首から分解して考えていくのも有効です。
例えば、海や水を表したいのなら「サンズイ」を使ったり、心を表したいなら「リッシンベン」を使ったりします。
4.向かない漢字から考える
名前には、使わない方がいい漢字というものがあります。
これは、「病」や「災」など不のイメージを持つ漢字のことです。
これらは、本来、名前に使うのは不向きですが、創作キャラとして”あえて”使う方法もありです。
敵キャラなんかに応用できそうですね。
イメージから名前を付ける
キャラクターには、それぞれ役割がありイメージがあると思います。
そのキャラクターのイメージから名前を付けるという方法もあります。
- キャラクターの好きなもの
- 季節をイメージ
- 自然をイメージ
キャラクターの好きなものから名前を付ける
まずはキャラクターの好きなものから名前を付けてみます。
例えば月が好きなら「水月」といったように、キャラクターの好きなものと名前がリンクするようなものをつけてみましょう。
季節をイメージして名前を付ける
季節をイメージして名前を付けるのも有効です。
一例としては、暦を使うことで、季節を表すことができます。暦には、それぞれ1月から12月まで漢字が与えられています。
これらを使うことで、季節をイメージさせることも可能です。
自然をイメージして名前を付ける
自然をイメージして名前を付けることもできます。
海や山、川、草原など、その漢字が持つ自然のイメージを名前に付けることで、キャラクターがイメージしやすくなります。
画数から名前をつける
この方法は、他の3つの方法よりもマニアックな方法です。
これは性と名をの画数を使って、名前を付けるという方法です。よい画数を使えば幸運度がアップするというものです。
この「ラッキーネーム」を決めてしまうのが、姓名判断です。
姓名判断には「五運」の計算が必要です。これらの五運をできるだけ「吉数」にすることが、ラッキーネームに近づく為に必要になります。
五運の計算には、こちらの姓名判断サイトが便利です。
一番最初に、名前にはたくさんの意味を込めた方が、キャラクターが魅力的になるといいました。こういった、細かい部分を作ることも、キャラクター作りには大切です。
子を産むつもりで名前を付けよう
いかがでしたでしょうか。
あなたのキャラクターに合った名前の付け方は見つかりましたか?
ここで、今回、一番伝えたいことをお話します。それは、名前には必ず意味を持たせよう、ということです。
これは、ご自身の名前を考えてみればわかるかと思います。名前には親御さんが考え抜いた「こういう子に育ってほしい」という思いがあります。
それと同じように、あなた自身が、今度は生み出したキャラクターに「こういうキャラクターになってほしい」という願いを込めて、名前を付けてください。
名前は簡単に変更ができません。名前は一生そのキャラクターと共にいます。変な名前を付けてしまったら、それだけで物語が台無しです。
NHKの『クローズアップ現代』の中で見ましたが、性と名前の不一致に悩みなどで名前を変えている人が年間4千人以上いると言います。
つまり、名前と自分が合わないせいで苦しんでいる人がたくさんいるといことです。(“改名”100人~私が名前を変えたワケ~)
それだけ、名前というものはキャラクターに依存することがわかります。もちろん、名前1つが原因ではありません。
しかし、キャラクターに不似合いな名前を付けてしまうだけで、こうした問題が、あなたの物語にまで及ぶ可能性がある、ということは覚えてきましょう。
逆に、キャラクターの名前に色んな意味を持たせればもたせるほど、そのキャラクターは生き生きと魅力的になります。
ぜひ、たくさんの意味を名前に持たせてみてください。
まとめ
名前の付け方は全部で4パターン。自分に合った名前の付け方をマスターしよう。その際、必ず名前には意味を持たせること。
親が子に名前を付けるように、あなたも「こんなキャラクターになってほしい」という想いでキャラクターに名前を付けよう。
「……名前って、どう作ればいいの?」
小説を書いていて、そんな悩みを抱えたことはありませんか?
そんなお悩みに答えるために、これまでに紹介した「キャラクターの名前・苗字のつくり方」の【まとめ】記事を作ってみました。
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