「ダメだ、ネタ切れだ…」小説のネタが尽きた時に試したい9つの質問

小説のネタ
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はじめに

 この記事は、「小説のアイデアでネタ切れを起こしている人」に向けて書いています。

この記事からわかること
  • アイデアの正体がわかる
  • ネタ切れになったらやるべきことがわかる
  • 9つの質問から、ネタ切れを解消できる

 「どうしよう、ネタ切れだ…

 小説を書き進めているうちに、そんな悩みを抱えたことはありませんか? 小説家において、「ネタ切れ」はとてもまずい状態です。

 それは、作家生命を絶たれるくらい深刻といってもいいくらいの問題なのです。

 そうならないためにも、日ごろから「アイデア集め」をしていくことが重要ですが、喫緊の課題としてすぐにでも「アイデアが欲しい」場合もあります。(日々のアイデア集めについての記事はこちら→(記事:小説におけるアイデアとは?基本から実践までを考えてみる))

 そんなネタ切れについての悩みと、それを解消するためにはどうすれば良いのかを、この記事で解説しています。

 ネタ切れをすぐさま解消する方法はあるでしょうか? ボクはあると考えています。それは、たった「9つの質問」で解消できるとボクは考えています。

 それが今回、ご紹介する「オズボーンのチェックリスト」です。

 どういうことか、これから説明していきます。

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アイデアとは「既存の要素の新しい組み合わせ」

 そもそも、アイデアとは何なのでしょうか?

 ボクたちが、「あの人は斬新なアイデアを持っている」とか「素晴らしいアイデア」とかいうときのアイデアとは、何なのか。

 実は「アイデアのつくり方」という本の中で、アイデアの定義が語られています。

 それによると、アイデアとは「既存の要素の新しい組み合わせ」なのだそうです。

 ボクたちが普段から考えているようなアイデアも、大作家が考えたついた偉大なアイデアも、元を正せば、既存の要素の新しい組み合わせなのだそうです。

アイデアとは何か
アイデアとは何か

「本当にそうなの?」

 アイデアの定義を流行りの「異世界転生物の小説」から考えてみましょう。

 まず、「異世界」というジャンルは、昔から「SF」や「ファンタジー小説」の中で出てきました。これ自体に新しい要素はありません。

 一方で、「なろう系」と呼ばれる主人公最強系が「小説家になろう」というサイトで人気を博しました。

 その「異世界」と「なろう系」が新たに組み合わさった結果、爆発的な人気が生まれました。

 この「異世界転生物」と「なろう系主人公」の既存の要素が、「転生」という形で新しい関係性を持ったからこそ、今の人気作を生み出したのです。

ネタ切れになったらやること

 このことから、ボクたちがネタ切れになったらやるべきことが分かります。それは、次の2つです。

  1. 既存のアイデアを集める
  2. 新しい関係性を見つける
アイデアに困ったらやること
アイデアに困ったらやること

既存のアイデアを集める

 1つ目は、①既存のアイデアを集めることです。先ほどの例でいえば「異世界転生」や「なろう系主人公」などが挙げられますね。

 これ以外にも、世に出て評価されたアイデアはたくさんあります。「ツンデレ」や「天然」などのキャラ属性もそうですし、世界観などもたくさんのアイデアがあります。

 そんな既存のアイデアをたくさん集めましょう

 このアイデアの集め方にはネタ帳を作ることをオススメします。ネタ帳の記事はこちら。(記事:ネタに困らない アイデアがあふれるネタ帳の書き方 小説編

新しい関係性を見つける

 そして2つ目は、②新しい関係性を見つけること

 先ほどの「なろう系主人公」と「異世界転生」を組み合わせたように、既存のアイデアとアイデアを組み合わせてみる。

 例えば、「なろう系主人公」を、「幽霊や怪談物、ホラー物」と組み合わせてみたり。

 あるいは、「異世界転生物」を「SFや恋愛」と組み合わせてみる。

 そんな風に、新しい関係性を探っていくことが、アイデアを生み出す方法になります。

ネタ切れをすぐに解消する9つの質問

 「アイデアの定義は分かったけど、オレはすぐにでもネタ切れを解消したいんだ!」

 という方向けに、すぐにネタ切れを解消する方法をご紹介します。それが、ボクが先に紹介した、オズボーンのチェックリストを使うことです。

 オズボーンのチェックリストとは、9つの質問に答えて、既存の要素から新しいアイデアを生み出す方法です。

 つまり、この方法ならば「今ある小説の中から、新しいアイデアを生み出す」ことができるのです。

 これは、喫緊の課題に迫られたネタ切れの方たちの強い味方になってくれます。

 考具 ―考えるための道具、持っていますか?』によれば、その質問は以下の9つです。

  1. 転用したら?
  2. 応用したら?
  3. 変更したら?
  4. 拡大したら?
  5. 縮小したら?
  6. 代用したら?
  7. 置換したら?
  8. 逆転したら?
  9. 結合したら?

 これは、オズボーンのチェックリストの原型になるモノなので、こちらをボクが実際に小説に応用できるように変容させてみます。

 すなわち、以下のような質問群になると思います。 

質問備考
転用したら?今の設定で、新しい使い道はできないか?
今出しているキャラクターを、他にも使えないか?
応用したら?昔作った設定から応用はできないか?
昔出したキャラクターから応用できないか?
変更したら?設定・キャラクター・季節・年代・場所などを変えてみたらどうか?
拡大したら?設定・舞台を拡大したらどうか?
キャラクターを増やしたらどうか?
舞台時期を伸ばしたらどうか?
縮小したら?設定・舞台を小さくしたらどうか?
キャラクターを減らしたらどうか?
時期を短くしたらどうか?
代用したら?他に代わりになる設定はないか?
違うキャラクターを出したらどうか?
置換したら?構成の順番を入れ替えてみたらどうか?
キャラクターを入れ替えてみたらどうか?
逆転したら?舞台・設定を逆にしたらどうか?
登場するキャラクターの役割を逆にしたらどうか?
結合したら?設定同士を混ぜ合わせたらどうか?
キャラクターの役割を混ぜたらどうか?

 どうでしょうか? これらの質問は「既に小説に登場させたアイデアばかり」なのが分かるかと思います。それらを「新しく組み合わせる」ことによって、ネタ切れ解消につながるというわけです。

 質問の内容は至極簡単ですが、これらに答えるとなると、やはり頭を使います。

 しかし、1から資料集めやらを行って行くよりも、オズボーンのチェックリストを使った方が「早く」ネタ切れ解消できることが分かるかと思います。

ネタ切れ解消以外にもオズボーンのチェックリストは有用

 もし、オズボーンのチェックリストを使ってネタ切れを解消出来た方には、「オズボーンのチェックリストってすごいな!」と思ってもらえると思います。

 ここでさらに一歩進めてみると、オズボーンのチェックリストは何も「ネタ切れ解消」だけに使えるのではないことが分かりますよね。

 例えば「推敲」という作業。「もっと面白くできないか?」「もっといい文章にならないか?」という疑問を解消するのにもオズボーンのチェックリストは役立ちます。

 オズボーンのチェックリストはあくまでの「新しい組み合わせ」を導くための考具なので、ネタ切れ解消だけに限った話ではないのです。

 このようにして、オズボーンのチェックリストは「創作全般において役に立つ」ことが分かるかと思います。

 いかがでしたでしょうか?

 これが、小説でネタ切れになった際に、ボクが実際にやっているネタ切れ解消法です。これらを用いて「ネタ切れだ…」という状態から脱出しましょう。

 ボクはこれに加えて「考具」というものもオススメしています。アイデアを出すための道具を紹介している記事になります。(記事:アイデアを出すための道具、使いこなしていますか?

まとめ

 アイデアとは「既存の要素の新しい組み合わせ」である。

 よって、アイデアを生み出すには①既存のアイデアを集める②新しい関係性を見つける、の2つを行うこと。

 その際、オズボーンのチェックリストは有効である。

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