はじめに
この記事は「小説を毎日書く目的」について書かれています。
- 毎日書く理由がわかる
- 毎日書いても上達しない理由がわかる
- 考える時間を設けるようになる
「小説は毎日書いた方が良いよ」
小説家を目指して執筆活動を進めていると、そんなアドバイスを受けたことはありませんか?
小説家を目指していなくても、「小説を上手く書きたいなら」このアドバイスは頻繁に聞きます。
小説を書き続けていると分かるのですが、この「毎日書く」という行為は、結構大変です。
「アイデアを出し、構成を練り、文章を書いていく」
その作業を「毎日」続けていくのですから、そりゃ大変です。
じゃあ、それで「小説家になれるの?」と問われると、ボクは「?」と首をひねってしまいます。
確かに、毎日書いていればいつかは「文章が上達する」でしょう。でも、「毎日書くこと」の本当の意味を理解しないまま、「毎日書けば面白い小説が書ける」と思い込んでいると、将来ガッカリするかもしれません。
ボクが、小説を毎日書くことに意味を付けるなら、それは「小説を書くことに抵抗感をなくすため」だと考えています。
どういうことか、これから説明していきます。
苦痛なく文章を綴れるかどうか
本題であり、結論です。
ボクが小説を毎日書くことの意味とは、「小説を苦なく淡々と書き続けることができるかどうか」に集約されると考えています。
そこに「面白い文章が書ける」とか「美しい文章が書ける」とか、そういったことは入っていません。
何故なら「書くこと」と「面白くすること」は別だと考えているからです。
小説を毎日書くことは、「小説を書くことを習慣化」すること。この一点にかかっていると思っています。
小説を書くことを習慣化する
「小説を習慣化すること?」
そうです。良書:「続ける」習慣の中では小説などの行動を習慣化するためには、「約一ヶ月、毎日実践すること」と書かれています。
つまり、「2日に1回」とか「週に3回」とかやるよりも、「コツコツと毎日やる」方が習慣化しやすい、ということが分かります。
習慣化とはすなわち、「その行動の抵抗感をなくすこと」だと考えていますので、先ほどのボクの意見が分かってもらえるかと思います。
「気分が乗らない、やる気が出ない、書けない、書くのが苦痛」という状況から乗り越えて、どんな状況でもアイデアさえ固まれば「淡々と文章を綴れるか」。そのために、毎日書くことが推奨されていると、ボクは考えています。
書く習慣が出来たら、「書く以外」にも挑戦しよう
「じゃあ、毎日書くことは無意味なの?」
と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。「書くことの習慣化」は、小説を書いていく中で、一番重要な習慣の1つだとボクは考えています。
そして、この習慣が一番難しい。
なので、この「書く習慣化」を身に付けることは、とても大きな技術を習得したと考えて良いと思います。
ただ、「面白い小説」というように、一歩先に進もうと思ったら、「書く以外」にも力を入れると良いでしょう。
ボクは、「小説を完成させること」は2つに分けられると考えています。
それは、「書くこと」と「考えること」です。
書くことは、皆さんがイメージする通りです。パソコンに向かってキーボードをカタカタと叩くイメージです。
しかし、小説として物語を作っていく場合、それ以外にも「構成」や「プロット」などの「考える」作業が必要なのは分かるかと思います。
この「考える作業」に力を入れることで、自分の小説が更に一歩進むと、ボクは考えています。
考える時間の重要性
「でも、小説を書いていれば自然と考えてない?」
そう疑問に思うかもしれませんが、ボクが言いたいのはもっと内容の濃い「考える時間」を設けることです。
この考える時間を設けることの重要性は、「週刊連載を抱えている漫画家さん」を思い浮かべてみれば、分かると思います。
週刊連載を抱えている漫画家さんが、めちゃくちゃ忙しいのは有名ですが、そんな作家さんの一週間を見てみると、「すべてが絵を描いている」わけではないんです。
そこには、ネームという小説でいう「構想」を練る時間がとられているんです。これはそのまま「考える時間」と言い換えられます。
あれだけ忙しくて大変な作業をしている漫画家さんでも、週に2、3日は時間を割いて「考える」作業に当てているのです。(参考:これはキツすぎる…超人気漫画家たちの1週間ほか【ブラック】)
本当ならば、もっと書く時間に充てたいだろうに、それを削ってまで考える時間を割いているのです。
つまり、一歩進んで良い作品を作るには「書かない日」があっても良い、ということです。書かないで、一日中「考える時間」を設けてみるのも、自身の小説を向上させるためにも必要なことだと、ボクは考えています。
まとめ
小説を毎日書くことの意味は「小説の習慣化」。
小説の習慣化は、小説家を目指す上で一番大事な習慣。
小説を上達させたいと思ったら、そこからさらに「考える時間」を作ること。
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