小説の執筆ツールはどれも同じ?効率UPでミスを減らすツールとは

執筆活動のコツ
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はじめに

 この記事は「小説を執筆するためのツール」を探している人に向けて書かれています。

この記事からわかること
  • 執筆ツールに求める機能がわかる
  • 「効率的」に執筆活動が進められる
  • 「ケアレスミス」をなくすための方法がわかる

小説を書く際のツールって、どんなものが良いんだろう?

 しばらく小説を書いていると、ふと、そんな疑問を抱えたことはないでしょうか?

 小説を書く、という行為は「文字さえ書ければ何でもいい」というような印象を受けます。しかし、少しだけ「執筆ツール」に味付けしてあげると、その書く行為が「もっと良く」なるかもしれません。

 いつも使っている執筆ツールから、少しだけ高機能な執筆ツールに変えてみる。それだけで、あなたの執筆活動はグッと「効率的」になるかもしれません。

 高機能な執筆ツールといっても、高価な執筆ツールを使う必要はありません。

 誰でも使っているような、そんなありふれたツールで良いのです。

 そして、そんな高機能なツールを扱うには、「ツールにどんな性能を求めるか」ということが大事になってきます。

 そこで本記事では「執筆ツールに求める機能4選」と、オススメの執筆ツールをご紹介したいと思います。

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小説の執筆に必要なもの

 大層なタイトルになってしまいましたが、要は「書くために何が必要か?」ということです。

文字を書くだけなら、スマホ1つで足りるでしょ?

 確かに、文字を書くだけならそれで十分かもしれません。しかし、「効率的」あるいは「生産的」に書くことを目的とした場合、スマホだけではもったいないです。

 社会人で執筆活動をしていれば、「貴重な時間」を大切にしたいですし、そうでない方でも、ミスを減らすために「機械が出来ること」は、どんどん機械に頼った方が良いとボクは考えています。

 そこで、ボクが執筆ツールに求めたいものを上げていきます。

  1. 形式が小説に対応出来るもの(見た目)
  2. ブックマーク機能があること(栞)
  3. 正規表現が使えること(プログラム)
  4. 読み上げ機能があること(音)
執筆ツールに求める機能
執筆ツールに求める機能

 小説を「効率的」に執筆する場合、この4つが必要だと考えています。次章から、それぞれ解説していきます。

1.形式が小説に対応しているか(見た目)

別に、書ければ見た目はどうでも良くない?

 そう思うかもしれませんが、小説の執筆においては「見た目」も大事だとボクは考えています。つまり、「縦書き」や「一行の文字数」、それから「フォント」などですね。

 何故なら、小説は見て読むものだからです。

「そんなの当たり前だろ?」

 と思うかもしれませんが、これが重要なのです。

 それは、「どんな時に改行するか」、「句点は入れた方が良いのか、そうでないのか」、「一文が長すぎないか」などの判断をする際に、「見た目」を気にした方が、作業がしやすいとボクは考えているからです。

 なので、執筆ツールも「見た目」がカスタマイズできないものは、向いていないと判断します。

 ただ、最近の執筆ツールではこういったカスタマイズ機能は多くついていますよね。なので、あまり気にしなくても良いかな、とは思います。

2.ブックマーク機能があること(栞)

 小説を書いている際、第一章からスラスラと書けることはマレかと思います。出来る人もいるかもしれませんが、ボクは出来なかったです。

 なので、章の途中途中をブツ切れのように書きながら、一冊の小説を書き上げました

 そんなブツ切れで「不完全な文章」の部分をブックマークという形で保存できるもの、というのが大変ありがたかったです。

 一々探さなくても、瞬時にその部分に行ける。これは、とても「効率的」だと思っています。

 なので、ブックマーク機能がない執筆ツールではちょっと「効率的」に作業はできないと考えています。

3.正規表現が使えること(プログラム)

 3番目が正規表現です。

正規表現? 何それ?

 馴染みのない方には、ピンとこないかもしれませんが、この正規表現がとかく大事だとボクは思っています。

 正規表現とは何かというと、「いくつかの文字列を一つの形式で表現するための表現方法」だとこちらのサイトに書いてあります。(引用:サルにもわかる正規表現入門 正規表現の勉強で大変参考になりました。ありがとうございます)

 これが何の役に立つかというと、「文章校正」の段階です。特に、小説という10万文字以上を書いている場合、どうしてもミスが出てきてしまいます。それは「文章」のミスであり、「ケアレスミス」とも言えます。

 こんな、ケアレスミスに対して手作業で直していくのは、結構しんどいです。

 例えば「行頭はスペースを入れる」とか「!?の後はスペースを入れる」とか「…―は偶数で使う」とか、そんな当たり前のことです。

 1万字程度の文字数なら、手作業でもなんとかなりますが、これを10万文字やると、それだけで1日を潰してしまう

 言葉は悪いですが、こんな「内容とは関係ない」部分は、パソコンに任せてしまおうとボクは考えています。そこで、「正規表現」が役に立つのです。

 正規表現で、「行頭にスペースが入ってない行を検索」し「スペースを入れる置換」を行ったらどうでしょう? それだけで、字下げの問題はクリアしますよね。

 しかも、パソコンがやってくれるので、ほんの数秒の出来事で終わってしまう。(手作業だったら、何時間かかったことか……)

 このように、正規表現を使うことで「文章校正」がグッと楽になります。これをやらない手はないです。

4. 読み上げ機能があること(音)

 これは、好みが分かれそうな部分ですが。

 小説を書いた後に、「はい完成!」というわけではなく、それから「推敲」という作業が待っています。「もっと良い文章はないか」、「読者に誤解を与えないか」、「読みやすい文になっているか」などです。

 このように、推敲という作業は、先ほどの文章校正とはレベルの違う作業であることが分かるかと思います。

 この「推敲」という作業は手作業のみになる、ということです。必然的に、目で文字を追い、文章を再構成していくのですが、ボクはこの作業がどうも苦手です。

 そこで使用しているのが「読み上げ」機能です。書いてある文を機械に読ませてみるのです。そうすると、「目で読む」以外にも耳から「」として入ってきます。すると、どうでしょうか。

 目で追っていた時とはまた違い、音で聞くことによって、「文章のテンポ」や「読みにくい箇所」が違う刺激として分かるのです。

 「推敲」という作業に「音」を加えることで、作業がだいぶ楽になるので、オススメです。

結論は「Word」が最強

 身も蓋もない結論ですみませんが、ボクは「Word」が最強の執筆ツールだと考えています。(Wordの場合、正規表現ではなくワイルドカードになりますが……)

 上記の全ての項目を満たしており、かつ、「コメントを入れたり」「赤字にしたり」「蛍光ペンを引いたり」と何でもできます。

 特にお気に入りなのが、「読み上げ機能」です。

 読み上げ専用のアプリもありますが、いちいち導入しないといけないし、「読むこと専用」って感じのアプリが多い気がします。

 「推敲」という「読んで」「修正する」ことを考えた時、テキストを開いて「すぐに使え」、「すぐにストップでき」、「すぐに修正できる」Wordの読み上げ機能は、やはり最強だと思います。

 やっぱり、マイクロソフトさん最強でした。

読み上げ機能がなければ、無料の執筆ツールもたくさんある

 ただ、これだけだと結論がショボい気がするので、少し付け加えます。

 最後の「読み上げ機能」をなくせば、結構の数の執筆ツールが検索ヒットします。「小説の形式に対応しており」、「ブックマーク機能」もあるし「正規表現」もできる。そんなものが結構あります。

 特に「正規表現」に特化してみれば、先人たちが愛用しているものを使用するのが良いと思います。(サクラエディタ、Meryなど)

 何故なら、先人の方たちが、「小説の文章校正に必要な正規表現を既に書いている」からです。それらをコピペすればすぐに使えるものもありますし、少し修正を加えれば使えるものもあります。

 つまり「ググれば出てくる」のです。なので、そちらの執筆ツールを使うのが良いのではないかと思います。

 ボクがインストールして使用しているのは「Mery」です。(インストールはこちら→テキストエディター「Mery」

 シンプルな構成ではあるものの、「縦書き」、「ブックマーク機能」、「正規表現」などの機能に対応しています。

 さらに、Meryの凄いところは、自動的に「ルビ」を振ってくれる機能があることです。

 これが、とにかくすごいです。

 ネットに小説を投稿する際、ルビを振りたい時がありますよね。しかし、単語1つ1つにルビを振っていくのは大変です。

 そこでMeryでは、マクロ機能でネットから情報を取得して、「自動でルビを振る」ことが可能になるのです。この破壊力は凄まじいですよね。

 自動ルビ振りのカスタマイズも出来るので、「ルビを過剰に付けたり」することも防ぐことができます。(詳しい内容はこちら→自動ルビ振り - MeryWiki - Haijin Boys Online

Mery_自動ルビ振り
Mery_自動ルビ振り

執筆ツールは、書くだけではない

 執筆のツールは、何も「書くこと」だけじゃないことは、なんとなくわかると思います。例えば、「プロット」を考えたり、「構成を練ったり」する際に、上記のようなエディタ以外も使うと思います。

 そんな、執筆活動全般において使うツールというものもご紹介しています。

 気になる方は、ぜひこちらの記事まで(記事:)

まとめ

 小説は「スマホ1つ」で書くことが可能。しかし、「効率的」に執筆活動を進めるには、それに適した「機能」が付いたものがオススメ。

 ボクがオススメしている機能は「見た目」「栞」「プログラム」「音」の4つ。

 執筆ツールを駆使して、「効率的」な執筆環境を作ろう。

「……小説に必要な道具って、何があるんだろう?」

小説を書いていて、そんな疑問を抱えたことはありませんか?

そんな疑問に答えるために、これまでに紹介した「小説に使える道具」を【まとめ】記事として作ってみました。

 

 

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