はじめに
この記事は「小説におけるストーリーの作り方」について書かれています。
- ストーリーとは何かがわかる
- ストーリーの作り方がわかる
「さあ、小説を書くぞ!」
そう意気込んでパソコンを開いたものの、いざ書こうとすると筆が止まってしまう、そんなことはありませんか?
そして、頭に浮かぶのは「ストーリーって、どうやって作るんだっけ?」という疑問。
小説とは、伝えたいコトをストーリーとして展開していくコンテンツなので、ストーリーはとても重要な要素です。
では、そのストーリーとは、どうやって作るのでしょうか?
ボクは、ストーリーとは「エピソードの詰め合わせ」だと考えています。
ある1パートのストーリーを分解していって、分解不可能になった単位が、1エピソードです。
そのエピソード同士を組み合わせることによって、ストーリーが完成していくのです。
この意味が分かれば、恐らく、ストーリーの作り方もご理解いただけると思います。
それでは、「ストーリーの作り方」について、早速記事に入ってみましょう。
ストーリーとはエピソードの詰め合わせ
ボクは、ストーリーとは「エピソードの詰め合わせ」だと考えています。
主人公が活躍するヒーロー物も、悲劇を含んだラブストーリー物も、突き詰めれば、エピソードの組み合わせです。
複数のエピソードが重なってストーリーを構成していくのです。
「そんなの当たり前じゃん」
と思うかもしれませんが、これが結構重要なのです。
これさえ分かれば、あとは「ストーリーの作り方」も簡単に想像できるかと思います。
つまり、ストーリーを作るためにはエピソードを作る必要がある、ということです。沢山のエピソードを考え出せれば、それだけストーリーの幅も広がっていく、ということです。
では、どうやってエピソードを作っていけばいいのか。
どうやってエピソードを作るのか
エピソードを考える際によく言われているのが「キャラクター」から作るか、「世界観(設定)」から作るか、だと思います。
実際に小説を書いている方なら、大体がこのどちらかでストーリーを作っているのではないでしょうか?
ストーリーを考えるまでには、こういった関係図が成り立ちます。
- 「キャラクター」or「世界観」を考える
- エピソードを考える
- ストーリーを考える
エピソードを作るためには、まずは「キャラクター」と「世界観」をしっかりと考えよう、ということなんですね。
「そんなの、普通にやってるよ」
そう反論が来るかもしれませんが、ここで言う「しっかり考えよう」とは、「エピソードを考え出そう」、という意味なのです。
「エピソードを考える?」
そうです。例えば、主人公を考えたとします。そうすると、彼のキャラ設定を色々と列挙していく作業があると思います。
- 異世界から転生してきた
- 魔法が使える
- めっちゃ強い
- 好きなものは〇〇
- 前世では〇〇だった etc…
など、色々なことを列挙していくのではないでしょうか? しかし、これだけだと、ストーリーには結びつかないのです。
確かに列挙していくことは大事ですが、それだとまだ不完全です。
では、どうするのか。
この列挙したキャラ設定から、「エピソード」を考えてみるのです。
上記の例では、「異世界転生」してきたのならば、どんな風に、いつ異世界転生を起こしたのか。
魔法が使えるのはどうしてか。どんな風に使えるようになったのか。
そんな風に、彼のキャラ設定から、「エピソード」を考えてみるのです。
キャラクターの作り方についての記事はこちら→(記事;キャラクターの作り方【総括版】キャラ作り基本から応用まで)
そうやって、エピソードを考えていくことで、初めて「キャラクターをしっかり考えた」ことになると、ボクは考えています。
エピソードからストーリーを作る
このようにして「キャラクター」からエピソードをどんどん考え出していくこと。同様にして、「世界観」からも、エピソードをじゃんじゃん集めてしまいましょう。
これが、一番手っ取り早いエピソードの作り方だと、ボクは考えています。
そうして集まったエピソードたちを、今度は「まとめ上げていきましょう」。
ここが、クリエイターの腕の見せ所だと思います。正直に言えば、キャラクターや世界観などは、すでに誰か別の人が考えついているものです。
なので、全く新しいキャラや世界観がなかなか思いつかないのも仕方ありません。
ならば、他の人と差別化できるポイントは、「集めたエピソードを、どうやって組み合わせていくか」だと思います。
他の人が考えつかないようなエピソード同士を集めていく。そうすることで、あなたにしか作れない「エピソードの詰め合わせ」=「ストーリー」になると、ボクは考えています。
ストーリーは、構成を考えることで2倍も3倍も面白くなる
以上のようにして、自分らしい魅力的なストーリーをどんどん考えていきましょう。
考え出したストーリーが十分に溜まったと思ったら、次は実際に小説を書く……前に、「構成」を練りましょう。
「構成って、プロットを考えるってこと? プロットとか、面倒なんだよね」
確かに、構成とかプロットとかを考えるのは面倒な作業です。
しかし、この面倒な作業を通すか通さないかで、ストーリーの面白さは2倍も3倍も変わってくるとボクは考えます。
集めたストーリーをどのように「読者に見せていくか」という「見せ方」を考えることが、「構想」を練ることになります。
ならば当然、面白い風に見せたいですよね。
構想をしっかりと練っているものと、そうでないものの違いは、「監視カメラの映像」と「映画監督が作った映画」ほどの違いがあるとボクは考えています。
それくらい、構想を練ることは重要だと思います。構想についての記事はこちら→(記事;)
まとめ
ストーリーとは「エピソードの詰め合わせ」である。
エピソードは「キャラクター」か「世界観」から作られる。
キャラクターや世界観をしっかり考えるということは、「エピソード」を考えることと同じ。
考え出したエピソードをどのように集めていくかで、あなたらしさが出てくる。
コメント