はじめに
この記事は「キャラクター小説の書き方」について書かれています
- キャラクター小説とは何かがわかる
- キャラクター小説の書き方がわかる
「キャラクター小説を書いてみたい!」「キャラクター文芸について知りたい!」
キャラクター小説は、大ヒットした『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)』をはじめ、映画化された『図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)』や、『万能鑑定士Qの事件簿 I 「万能鑑定士Q」シリーズ (角川文庫)』など、数多のヒット作を生み出しているジャンルです。(参考:ラノベとも違う! 今人気の“キャラ立ち小説”とは?)
そんな影響からか、キャラクター小説を書きたい! と考えている方は多いのではないでしょうか。
でも、キャラクター小説とは一体何なのでしょうか? 「ライトノベルと一般文芸の中間?」「いいとこどり?」「中途半端な存在?」 そんなキャラクター小説についてのお話から、後半ではその書き方についての記事になります。
ボクはキャラクター小説を書くには「キャラクターからエピソードを生み出すことが重要」だと考えています。
どういうことか、これから説明していきます。
キャラクター小説とは?
キャラクター小説とは、小説の分類の1つとされていますが、まだ明確な決まりはない、自由なジャンルになります。
呼び方は、他にも「ライト文芸」「キャラクター文芸」「大人向けライトノベル」など様々です。(参考:ライト文芸)
ただし、一貫して言えることは「キャラクター」に重きを置いている小説、ということになります。つまり、「キャラクター」を通して、ストーリーを展開させていく小説、ということになりますね。
そんな展開のさせ方は後の章で説明したいと思います。
キャラクター小説はライトノベル? 一般文芸?
キャラクター小説(以下、キャラ文芸と呼ぶ)が何なのかはわかりましたが、次に気になるのは「キャラ文芸ってライトノベル? 一般文芸?」という疑問だと思います。
キャラ文芸の小説を手に取ってみるとわかりますが、表紙にはライトノベルのようなキャッチーなイラストが使われていたりと、一見、ライトノベル寄りな部分があります。
一方で、内容はどうかというと、「お仕事、お食事、ホラー、ミステリー」など、ライトノベルでは少数派である内容が多々あります。
これを比較すると、「結局、キャラ文芸って一体、どっち寄りなの?」と疑問に思うかもしれません。
そこで、毎年、キャラ文芸の新人賞を開催している『カクヨム』さんのホームページを見てみると、キャラ文芸について書いてあります。
それによれば、
『「キャラクター文芸」は、あくまでも「一般文芸の中の1ジャンル」として考えています。レーベルを立てずに「角川文庫の中の1冊」として刊行しているのも、そういうところに理由があります。(引用:物語の面白さと魅力的なキャラクター──キャラクター文芸の世界)』
つまりは、一般文芸寄りの1ジャンルである、ということが分かりますね。
キャラクター小説の書き方
キャラクター小説について色々と分かったところで、次からは「キャラクター小説の書き方」について説明したいと思います。
キャラクター小説とは、一般文芸の1ジャンルということで、対象年齢は「20代~」かなと思います。
読者はどちらかというと女性のほうが多い傾向にあります。30~50代の女性が多い(引用:物語の面白さと魅力的なキャラクター──キャラクター文芸の世界)らしいので、そこら辺も意識するといいかもしれないです。
さて、小説を書く際によく言われていることが、「キャラクター」から書くか、「世界観(設定)」から書くかの2点ですが、キャラクター小説を書くには、当然「キャラクター」から小説を書いていくことになります。
しかし、ここで疑問に思ったことはないでしょうか?
「結局、キャラクターからどう展開して、小説を書いていけばいいのか?」
小説を書いていれば、「キャラクター」も「世界観(設定)」も考えますし、両方から小説を書いている気がします。
また、キャラクターから展開させて小説を創り出そうとしても、結局何をしていいか分からなくなってしまう。
そんな方のために、オススメの方法があります。それが、冒頭に述べた「キャラクターからエピソードを生み出す方法」です。
キャラクターからエピソードを生み出す
キャラクターを想起し、それぞれのキャラに対して「エピソード」を出していくこと。これが、「キャラクターから小説を書くこと」だとボクは考えています。
(ボクは、この作業を「エピ出し」と呼んでいるので、今回もこちらの名称を使用します。)
キャラクターから小説を書くことは、「キャラクターの設定」を考えることと同義だと思われていますが、違います。
キャラクターの設定は、あくまでも「エピ出し」を行うための準備にすぎません。
例えば、こんなキャラクターの設定を考えたとしましょう。
- パンダ
- 高校生
- 根暗
- 無口
- むっつりスケベ
設定を列挙していくことは、一見するとキャラクターから小説を創り出していそうに見えます。
しかし、ここから小説を書くためには、この箇条書きのままの「設定」では使うことができないのです。
そこで必要なのが、この箇条書きの「設定」から一歩先に進んで、「エピソードを生み出すこと」です。
この「エピ出し」を行った後に、構成を練ってから小説を完成させるのです。
先ほどの例でいえば、「どんな時に根暗になるのか?」「無口になるのはいつか?」「むっつりスケベになるのはいつなのか?」
こういった問いから「エピ出し」を行っていくのです。
キャラクターから「エピ出し」を行うこと。
これが、キャラクター小説の書き方の第一歩になります。(魅力的なキャラクターの作り方については→(記事:キャラクター作りのコツ|創作キャラはこう作ろう))
それ以降の構成の部分については、他の記事で紹介したいと思います。
まとめ
キャラクター小説とは、「キャラクター」から小説を書いている作品。
キャラクターから小説を書くとは、キャラから「エピ出し」を行うこと。
エピソードを生み出すことによって、魅力的なキャラクターが生み出せる。
キャラクターの作り方 まとめ記事
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