小説を完結させるための技術とは?アプローチを変えて完結させよう

執筆活動のコツ
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はじめに

この記事は「小説を完結させるために必要な技術」について書かれています。

この記事からわかること
  • 完結させるために必要な技術がわかる
  • 技術の鍛え方がわかる

小説が完結させられないよ……

 新人賞や何かの賞に投稿するために小説を書き始めたけれど、そんな悩みにぶつかったことはありませんか?

 新人賞に投稿するための最終目標は「小説を完結させること」だと思います。(最近では、途中作品でも応募可能な賞が増えています)。

 面白いことや、伝えたいテーマも大事ですが、まずは完結させないと新人賞には投稿できないし、読んでもらっても「でもこれ、途中だからな」ということで評価も難しい。

 だから、書き始めたら最後まで「書き切る」ことが求められます。

 しかし、この「小説を完結させること」が中々に難しい。淡々と文字を綴って完成させられる人はマレだと思います。

 悩んで、苦しんで、やっとのことで小説を完結させる人の方が多いと思います。その過程で「オレには無理だ……」と断念してしまう人もいるかと思います。

 そうならないためにも、「小説を完結させるための技術のようなものはないか?」ということで、最近、やっとこさ1冊を完成させられたボクが考えてみました。

 小説を完結させる技術は、全部で3つあります。その中でも、完結に一番重要なのは「書く習慣」だと思っておりまして、こちらを重点的に取り上げてみたいと思います。

 それでは、いってみましょう。

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小説を完結させる技術とは?

 最近、やっとのことで1冊を完結させたボクですが、その前までは6年間ほど、途中で断念してしまった作品が多々あります

 書き始めては諦め、また書き始めてそして止めてしまう。そんなことの繰り返しでした。

こんなんじゃダメだな」ということで、これまでのアプローチをガラッと変えてみました。

 小説を完結させる、という行為を「3つの段階に分けて」考えるようにしたのです。

 小説を完結させる3段階は、以下のようになっているとボクは考えています

  • 小説を書き始める前:たくさんのエピソードを生み出す「アイデア力」
  • 小説を書いている最中:いつどんな時でも書ける「書く習慣」
  • 小説を書いた後:物語の矛盾を取り除ける「推敲力」
小説を完結させるには
小説を完結させるには

 そして、この3つの段階の中で、「完結」させるのに一番重要なことは「書く習慣」だと、ボクは考えています。

 いくらいいアイデアが思い浮かんでも、それを文章という形で表現する力がないと、小説として世に出せなくなってしまいます。

 その文章という形で物語を創り出す一番有用な方法が「書く習慣」だとボクは考えます。

 ですので今回は、3つの段階を紹介した後に、「書く習慣」を身に付けるためにはどうすれば良いのかをご紹介したいと思います。

小説を書き始める前:「アイデア力」

 まずは小説を書く前の段階に、たくさんのエピソードを集める必要があると思います。

 たった「1エピソード」から考えられた物語よりも、「100、200と考えられたエピソード」からギュッと絞って厳選された物語の方が、重厚感もあるし、「ネタ切れ」に困って筆が進まない、ということも少なくなると思います。

 なので小説を書き始める前は、できるだけたくさんのエピソードを集める必要があると思っています。

 この書き始める前の「アイデア力」についての記事はこちら→(記事:)

小説を書いている最中「書く習慣」

 エピソードを出し切り、構成が固まったら、次は実際に小説を書き始める段階に入ります。

 小説家を一番イメージしやすいのは、この段階ではないでしょうか。自分のアイデアを文章として形にしていく作業は、苦しいですが面白くもあります。

 しかし、この「小説を書く」という行為が習慣化していないと、せっかくいいアイデアを思いついても形にできずに「飽きた」「疲れた」などの理由から書くことを断念してしまいます。

 そうならないためにも、「書く習慣」というものが重要だとボクは考えます。

 「書く習慣」を身に付ける方法は、後でご紹介します。

小説を書いた後:「推敲力」

 一応の形として小説を書き切っても、それですべてが終わりではありません。

 その次には、「物語に矛盾はないか」といったことや「もっと内容を良くできないか」といったことを「推敲」していく作業が必要です。

 この推敲次第で、小説の出来も変わって来ると思いますので、これも重要な作業だと思います。

 推敲についての記事はこちら→(記事:)

 このように、小説を完結させるには、いくつかの工程を通ることが分かります。

 次からは、ボクが一番重要だと感じている「書く習慣」を身に付けるためにはどうするべきか、をご紹介します。

「書く習慣」とは何か?

「そもそも、書く習慣って何だよ?」

 小説を難なく書けている方からは、そんな疑問が浮かびそうです。ここで、「書く習慣」とは何かを定義したいと思います。

 書く習慣とは、「苦もなくアイデアが思いついたらその日のうちに文章化できること」だと考えています。

 そりゃ、「毎日書ける」とか「良い文章を書ける」とか、そういうことも「書く習慣」の中に含まれるとは思いますが、完結させる上で重要なのは「苦なく書けるか」だと思います。

「苦もなく、文章が書けるか」

 例えば、しっかりとした構成を済ませ、後は書くだけという段階になったとしましょう。〆切まで1ヵ月で、新人賞の応募には10万字必要だとします。

 そうすると、単純計算で1日に「10万文字÷1ヵ月≒3,400文字」書いていけば、小説は完成します。

 これを見て、「なんだ、簡単じゃん」と思うか、「なんだか面倒そうだな」と思うかで、「書く習慣」ができているかどうかが分かります。

 ちなみにボクの印象を言えば、「めっちゃ大変そうだな」でした。

 そりゃ、1日中休みの日に3,000文字書くくらいなら大丈夫でしょう。でも、平日は仕事やプライベートの合間をぬって3,000文字書かなくてはいけません。

 他にも、急な残業体調不良などで時間が潰れてしまうかもしれません。疲労などで書く気力がなくなるかもしれません。

 そんな時でも3,000文字書かなくては、〆切に間に合わないのです。

 どんな日でも、「書くことができるか」。極端な例ですが、これが「書く習慣」だと思っています。

「書く習慣」の身に付け方

 では、実際に「書く習慣」を身に付けるためにはどうすれば良いでしょうか? ボクは、こちらの本を参考にしました。

 良書:「「続ける」習慣」には、小説を書くなどの行動習慣は、「約1ヵ月の期間に、毎日行動することが重要」だと書かれています。

 疲れていても気分が乗らなくても、毎日書く必要があるのです。

 習慣化の前提として、2つ挙げられています。

  • 前提1:毎日行動し続ける
  • 前提2:対策も最後まで続ける

 「書く習慣」が身につくまでは、どんなことがあっても「毎日書く」ことに徹しましょう。そうでないと、中途半端な習慣になってしまったり、習慣化できなかったりします。

 習慣化のために、1ヶ月を3つのステップに分けて攻略しましょう。

  • ステップ1:反抗期【やめたくなる】(1日~7日)
  • ステップ2:不安定期【振り回される】(8日~21日)
  • ステップ3:倦怠期【飽きてくる】(22日~30日)

 これら3ステップを無事乗り越えれば、晴れて「書く習慣」が身に付きます。

 書く習慣は、今後の執筆家人生でも重要なものになるので、約1ヵ月間頑張って、ぜひ身に付けてほしいと思います。

書く習慣の身に付け方
書く習慣の身に付け方

ステップ1:反抗期【やめたくなる】(1日~7日)

 最初の1週間であるステップ1に、一番断念する人が多くなります。「三日坊主」という言葉があるくらい、ここを乗り越えるハードルが高いのです。

 なので、このステップ1を乗り越えることが重要です。

 この時期に有効な対策は「ベイビーステップ」です。ベイビーステップでは、「どんな時」でも出来るような小さな行動目標を設定しましょう。

 残業してクタクタな日でも、高熱が出てしまった日でも、やる気が出ない日でも、どんな時でも出来る小さな行動目標を設定するのです。

例えば

  • 小説を書くためにパソコンを開く
  • 文字を100文字だけ打つ
  • 机の前に座る

「え? これだけでいいの?」

 そう思うかもしれませんが、それくらいの「ベイビーステップ」でいいと思います。ガンガンと書くことは、「書く習慣」が身についてからにしましょう。

 ここで「頑張って」しまうと、後のステップで「燃え尽き症候群」のようになってしまうかもしれません。

 ここは出来るだけ、「抑えて」行きましょう。

ステップ2:不安定期【振り回される】(8日~21日)

 この2週間目からは、行動目標を少しだけ上げましょう。

例えば、

  • 小説を500文字だけ書く
  • エピソードを10個考える

 などのように、ステップ1よりは強度高めの、しかし「最終目標である3000文字まではいかないくらい」の目標にしましょう。

 それから、行動する時間帯も固定化することをお勧めします。ボクは、朝起きて頭が冴えてきたらとりあえず小説を書くようにしています。

 こういったように「朝の時間」や「帰ったらすぐ」などの時間を固定化するのが良いでしょう。

ステップ3:倦怠期【飽きてくる】(22日~30日)

 ここまで来ると、「書くこと」に対して抵抗感がなくなっていることが多いです。でも、油断は禁物です。

 ここに来ると「飽き」が生じてしまうのです。大好きな映画でも、ずっと見ていると飽きるのと同じで、同じ作業をずっとしていると「飽きて」しまいます。

 ここでは、ぐんっと行動目標の強度を上げてしまいましょう

  • 2000文字以上書く

 などのように、最終目標に近い値を設定します。ただ、日によっては「想定外の出来事」が予定に入ってくる場合があります。

 その日に「無理に頑張って」しまうと、それが障壁となって途端に書くことが面倒になったりします。

 なので、ここでは「例外ルール」も設けてしまいましょう。「こういう日は、500文字だけ書く」とか、そういった例外ルールを設けてしまうのです。

 このようにして、1ヵ月間を頑張れば、晴れて「書く習慣」の完成です。

 ぜひ、頑張って行動して、身に付けてしまいましょう。

まとめ

 小説を完結させるための技術は、「アイデア力」「書く習慣」「推敲力」の3つ。それぞれに対して技術を身に付けて、小説を完結させよう。

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